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カテゴリー: 読書

中国脅威論って、何か。

中国脅威論って何かなーと考える。
日本に攻めてきて占領?
資源が人と技術の国の価値を毀損する理由がない。
やるならシーレーンを支配下に置き、生かさず殺さずか。
でも折角の市場を衰えさせるメリットは?
日本企業の買収?
儲 [...]

[読了]ランチェスター思考 競争戦略の基礎 – 福田秀人(著),ランチェスター戦略学会(監修)

「弱者の戦略」というキーワードだけが先行するランチェスター戦略。
読後、「勝てなくても負けない戦略」というべきものであると考えた。
弱い存在であるスタートアップ企業、零細企業が大企業に勝負を挑んでも勝てるわけがない。
[...]

[読了]決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(朝日新書 44) – 國貞 克則(著)

財務三表が、企業の通信簿であることは常識である。
しかし内容の見方といえば、「赤字が出てるなー」「予想通りにいってないなー」という程度の見方しかしていなかった。
ただ将来組織を持つ身としてそれでは情けない。
実際に自分 [...]

[読了]知識創造企業 – 野中 郁次郎(著),竹内 弘高(著),梅本 勝博(翻訳)

イノベーションといえばアメリカでの先行研究が盛んですが、日本人研究者による本書も負けていない。
著者である野中氏は、仕事をブレイクダウンしカテゴリーごとにイノベーションを起こそうとするアメリカ式と、相互の役割を互いに補 [...]

おすすめ本

ア社の原さんからのリクエストで、おすすめ本をリストにしました。
よろしければどうぞ。

自分を動かす

人を知る

人を動かす

ビジネスチャンスを作る

世界を知る

視点を変える

読書感想『ザ・ゴール』

生産性=低コスト実現、と思っていた時が私にもありました。

これを読んだ後では、そんな事とんでもない! って思います。

『ザ・ゴール』はビジネス小説。主人公はさえない工場の所長。田舎にあり、赤字を垂れ流し、本社からは閉鎖を示唆されるような場末の職場です。転職先を考えていたその矢先、大学時代の恩師に再会します。
ロボットを導入し、生産性が上がったという主人公に対し恩師は「生産性があがったのに、工場が赤字なのはなぜか」と問われ、答えに窮します。

コスト低減が目的と考えていた主人公でしたが、企業の目的=『ザ・ゴール』は「お金を儲けること」であると結論づけます。コスト低減とは利益を確保する手段に過ぎない。手段を目的化してしまっていたことに気づくのです。

この本に描かれるのは部分最適に満足し、ボトルネックを無視することで、工場全体がコスト化する状況と、その解決策です。

主人公の考える生産性、それはそのロボットが携わる工程でのコスト低減を言っていました。ところがひとつの部品が足りないことで製品が作れず、せっかくのコスト低減も吹き飛ぶような無駄がおきていたのです。それが工場全体のコスト化でした。

ボトルネックはコスト高になってもいいから数量をこなし、余剰な生産効率を持っている非ボトルネックは適度に休ませ、手薄でも構わない。余計な在庫を持たず、適切な部品供給により工場を止めないこと。一つ一つの工程のコストに捕らわれず、必要なものを必要とする分だけ適切な場所に送り届けるプロセスを作り出すこと。

ここに提示されるのはトヨタのカンバン方式によく似ています。筆者が日本を脅威と見て、日本語訳だけを最後まで出版許可しなかったのも、日本人がこれを見ることで自信を深め、進化することを恐れたからでしょう。

逆に許可されたということは、日本を脅威と見なくなったことを表します。日本はアメリカ流に向かい、その流れは止まってはいません。

逆に相場を張るのがプロとすれば、現在の日本はこの本に書かれたかつての自分たちの方法を模倣すべきでしょう。

読書感想『イノベーションへの解』

そして+αのほう。

こちらはまだ読んでる最中なので、いずれ書きます。

/*2010/2/24追記*/
イノベーションのジレンマ』に続く、クリステンセン「イノベーション」3部作の第2弾。
『ジレンマ』に比べ、より理論に近い形で記述されている。

正直言って前作で受けた衝撃はない。
しかしより具体的な事例に基づき、イノベーションを起こすべき理由と方法を説いている。

気になったポイント。

  1. 創業者が目をつけた最初のビジネスは失敗しているケースが多い。
  2. イノベーションは創業者が積極的にかかわる時成功する。
  3. 事業の成功はゆっくりでもかまわない。利益は早急に求める。
  4. 大きく育つには時間が必要。利益は小さくとも上がっていれば事業としては成功。
  5. 状況、資源、可能性などの情報は現場が最も持っている。
  6. 経営には現場が選び抜いた情報だけしかあがってこないため、実際は情報不足である。

読書感想『フリー』

ついで2冊目は『フリー』

「商品は限界費用まで下落し、最後は無料となる。無料となった商品・サービスの周囲から収益を生み出す方法を見つけることができる」というのだ。

音楽データなどのデジタル商品はいくらコピーをしても劣化しない。そして流通コストを考えなければコピーにかかる経費はゼロだ。
その流通コストはインターネットを利用することで限りなく安くなり、ほとんど無視してよいほどの額となっている。

そうするとデジタル商品はP2Pネットワークなどを介して無料で手に入るようになる。
事の善し悪しは置いておくとして、そのように無料で商品を手にしている人々が多数いることは事実だ。

ではコピーされた側(「盗まれた」側)は完全に被害者となるのか? 一面ではそうだろう。なにしろ売れるはずだった一曲がコピーされてしまったのである。

もう一面ではどうか。コピーした者の側からすれば「コピーするほど欲しかった」一曲である。
彼(ないし彼女)はその一曲を手に入れ、視聴する。そして友人に「これいいよ」とすすめる。
これが果てしなく続く中で、中には本物のCDを購入するものやコンサートに出かけようとするものが現れる。

つまり無料でプロモーションをおこなってくれているとも考えることができる。

もちろん現行法においては商品をコピーすることは犯罪だ。
しかし著作者自ら無料で配布した場合はどうだろう。そのようなプロモーション方法があってもよいのではないか。そしてアメリカやイギリスではこの方法でもプロモーションが成功をおさめた事例も報告される。

もちろん上記の例は成功したものであり、無料でスタートしたはいいが、結局収益化を図れずにいる商品もある。(YouTubeやTwitterなど)
また、無料で提供されることにより、気軽に試したり、無駄に使ったりするようにもなる。これは限られた資源の使い方としてはあまり褒められたものではない。

それでもいきなり最大のリーチを実施でき、あらゆるコストを気にさせずに利用させることができるということは、最も稀少性の高い「時間」を無駄にしないということでは、たいへん大きな意義があることと考えられる。

時間を効率的に使えるということは、その分創意工夫の時間をより多く持てるということだ。
ひょっとすると、資本主義という人類の発展に大きな功績をもたらした考え方に、新しい(かつポジティブな)要素が加わろうとしているのではないか。

読書感想『イノベーションのジレンマ』

最近読んだ本の中では出色の2冊と+αを紹介するよ。

まず1冊目。『イノベーションのジレンマ』だ。

「圧倒的な影響力を持っているはずの先行企業が新規参入企業に顧客を奪われるのはどうしてなのか」という問いに対するひとつの答えを出してくれている。

『イノベーションのジレンマ』ではイノベーションを「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の2種類に分けている。

「持続的イノベーション」は、現状の大口顧客・メイン客層から出てくる要望や自分自身の改善によるもので、合意も得やすく、実現可能が高い(と想像される)ために常に受け入れられる。

それに対して「破壊的イノベーション」は既存の顧客からは主として機能面や価格面で不足があるとされ、注目はされない。

しかし、細かく分割して販売するなどある程度の低価格化がなされると、今までの商品ではオーバースペックであるとか大きすぎると考えていた新しい顧客が登場し始める。

最初は新しい顧客というニッチ市場だけで取引されている「破壊的」商品だが、徐々に流通量が増えていく。
それは「持続的商品」にくらべれば機能で劣るものの、細分化されたり精度が劣る分、低価格で導入しやすいためである。

低利益率のゾーンに属する商品がこのような「破壊的」商品に占有され始めると、「持続的」商品を扱う企業は「低利益な商品を厳しい価格で勝負するより、高利益率商品に社内リソースを使うべきなのではないか」という結論に達する。

低利益率ゾーンから撤退した先行企業は「高収益事業へリソースを集中し、業績改善した」というトロフィーを手にして、勝利を得る。

ただしそれは一時的だ。

先行企業が手放した低利益率市場を占有した「破壊的」企業は、そのゾーンでも十分な利益となるような低コスト体質である。つまり、そのままでも十分な利益を得ている。
彼らはその利益と改善努力により、「破壊的」商品を高利益率商品に遜色のない機能を持ちつつ、価格は下落させるという離れ業をおこなうようになる。

そして皆がその存在を認識したとき、かつて影響力を振るった先行企業は市場から存在を消すことになる。

「破壊的イノベーションによって成功をおさめる可能性が高いのは、そのイノベーションが登場してから2年以内に参入した新規企業」という結論に、強烈な衝撃をあたえらえた。