身の丈都市計画の提案
「身の丈都市計画」=身の丈を基準とした街づくり、を提唱してます。
東京丸の内のオフィスにいた時、感じた違和感がありました。
しばらくして、街を構成する建築物の大きさから、その違和感を感じていることに気づきました。
3フロア分の吹き抜けがあるエントランス、片側3車線の車道、30階クラスの高層ビルなど、東京駅の周辺はすべてが大きいものばかりで構成されています。
八重洲口、丸の内口などは行きかう人も多くあまり感じないのですが、人通りの少ない日本橋口などではそれが顕著になります。
地方都市はどうでしょうか。
郊外に大きなショッピングモールが建ち、幹線道路沿いにも大型店の店舗や大きな看板が並びます。移動は当然自動車が中心ですので、歩道を歩く人はまばらです。
ここにも大きな建造物があり、人がまばらであることから、違和感が感じられるのです。
違和感が感じられることが、また人をそこの場所から遠ざけているのではないでしょうか。
よく「ショッピングモールが出来て、商店街から客足が遠のいた」という話を聞きます。
それに対して「魅力的な商店街を作ろう」「街おこしだ」という積極的な意見を持って、活動されている有志のみなさんがおられます。
残念なことに、その活動が大きく発展したという話は聞きません。しかし皆が一生懸命考え、取り組んだことが効果がない、というのは妙なことです。
つまり、魅力的ではないから人が来ない、という仮説が間違いではないのか、という疑問が浮かびます。解決法は他にあるのではないでしょうか。
私は、
- ショッピングモールが出来る → 商店街から客足が遠のく
という直結構造ではなく、
- ショッピングモールが出来る → 車による移動が中心となる → 家とモールの中間にあるすべてのものの存在が認識できなくなる → 商店街が認識されなくなる → 商店街から客足が遠のく
という事なのではないか、と考えています。
移動の時のスピードによって、周辺認知力が変化することは広く知られています。
速度が上がる度に、周りにあるものは避ける障害物として認識されるようになります。認識しながら移動する限度は自転車のスピードまでという研究結果もあります。
商店街を通る人は、ほとんど自動車を利用しています。
車のスピードで商店街を走ってしまうと、どこにどのような店があるのか、などという事は最初から認識されず、そのうちひっそりと忘れられてしまうことになります。
商店街を認識させるためには、その周辺を含めた地域に自動車を進入させないようにして、人が歩いて生活できるようにし、一つひとつのお店や道を知覚できるようにする、という方法が考えられます。
違和感は人がある程度行き来することで緩和されることから、さほどの賑わいでなくとも商店街は息を吹き返すのではないでしょうか。
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